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薬用植物の世界

黄蓮(オウレン)/ Coptidis Rhizoma

基原 キンポウゲ科 Ranunculaceae ①オウレン Coptis japonica Makino, ②Coptis chinensis Franchet, Coptis deltoidea C.Y. Cheng et Hsiao または ③Coptis teeta Wallich の根をほとんど除いた根茎
オウレンは常緑多年生の草本植物で、数少ない日本特産の薬用植物である。北海道、本州、四国の針葉樹林下に群落している局方規格:本品は定量するとき換算した生薬の乾燥物に対しベルベリン4.2%以上を含む
産地:①兵庫県、鳥取県、福井県 ②四川省、湖北省、貴州省 ③雲南省、ミャンマー
成分 アルカロイド(ベルベリン、パルマチン)、フェルラ酸など
薬理 抽出物:抗菌(黄色ブドウ球菌、 肺炎菌など)、抗炎症、抗ストレス潰瘍
ベルベリン:抗菌、腸内細菌による有害アミン生成阻止、血圧降下、抗炎症、解熱、胆汁分泌促進
効能主治 効能:清熱し炎症を治す、湿を除く、寄生虫を駆除する、黄連粉を外用すると収斂止痒の効果がある
主治:腸チフスなどの高熱を伴う流行性熱病、種々の下痢、嘔吐、腹痛、目の充血・吐血・下血・
鼻出血などの出血性疾患、湿疹、口内炎、咽痛
打ち身・捻挫・リウマチ・関節炎などの炎症性疾患に対して湿布薬として外用する
引用文献 根本幸夫 監修「漢方294処方生薬解説」2018年、徐宜厚・王保方・張賽英 編著「中医皮膚科学」2017年

 

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