苦参(クジン) Sophorae Radix
基原 | マメ科 Leguminosae クララ Sophora flavescens Aiton の根で、しばしば周皮を除いたもの 産地:貴州省、陝西省、河北省、広西、北朝鮮 |
成分 | アルカロイド(マトリン、オキシマトリン)、フラボノイド(クラリノール)、トリテルペノイドサポニン など |
薬理 | 抽出物:抗ストレス潰瘍、抗真菌(煎液:各種皮膚白癬菌など)
マトリン:抗潰瘍、血圧上昇、心臓興奮(大量で抑制)、血管収縮、子宮収縮、腸管収縮(大量で抑制)、クラーレ様作用 オキシマトリン:抗潰瘍、胃液分泌抑制、中枢抑制 |
効能主治 | 効能:清熱する、湿を除く、殺菌・駆虫する 外用では洗浄薬として陰部搔痒などに用いる(外用して皮膚掻痒症の炎症を鎮め痒みを止める)主治:熱性の血便・下痢、胃腸系の感冒による下血、黄疸、出血を伴う帯下、小児肺炎、小児の慢性消化不良、急性扁桃腺炎、痔瘻、脱肛、皮膚搔痒、化膿し崩れたできもの、陰部搔痒、るいれき、やけど |
引用文献 | 根本幸夫 監修「漢方294処方生薬解説」2018年、徐宜厚・王保方・張賽英 編著「中医皮膚科学」2017年 |
この記事へのコメントはありません。