黄柏(オウバク)Phellodendri Cortex
基原 | ミカン科 Rutaceae キハダ ①キハダ Phellodendron amurense Ruprecht または ②Phellodendron chinense Schneider の周皮を除いた樹皮
局方規格:本品は定量するとき乾燥した生薬の乾燥物に対しベルベリン1.2%以上を含む |
成分 | アルカロイド(ベルベリン、パルマチン)、苦味質(オウバクノン、リモニン)など |
薬理 | 抽出物:抗炎症、抗胃潰瘍 ベルベリン:抗菌、腸内細菌による有害アミン生成阻止、血圧降下、抗炎症、解熱、胆汁分泌促進 |
効能主治 | 効能:清熱する、湿を除く、清熱し炎症を鎮める、消炎湿布薬として外用する 主治:暑さによる下痢、単純性下痢、糖尿病、黄疸、下半身麻痺、夢精、遺精、排尿困難、痔、血便、出血を伴う帯下、骨蒸労熱、目の充血性の腫痛、口内炎、できもの 打ち身・捻挫・リウマチ・関節炎などの炎症性疾患に対して、湿布薬として外用する 油膏、散剤にして膿疱瘡・膿皮症に適用する |
引用文献 | 根本幸夫 監修「漢方294処方生薬解説」2018年、徐宜厚・王保方・張賽英 編著「中医皮膚科学」2017年 |
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